どうも、たかです。
「みんながお互いを認め合えば
生きやすい日本になるんじゃないかな」
と考えたことがある人もいると思います。
人間関係がうまくいかなくて
「どうしてあの人は自分のことを
認めてくれないんだろう」
とかってありますよね。
仲良くなりたいのに
最悪対立してしまったりとか
あると思います。
ただ純粋に仲良くなりたかっただけなのに
嫌われるのは理解できないから
腑にも落ちないですよね。
理解できないことが起こると
これからの人間関係を作っていくときにも
トラウマが残ることもあるかもしれません。
今回はその
『仲間意識と敵意識』
についてのお話しです。
”仲間意識”と”敵意識”の実験
1960年代の社会心理学のさまざまな研究で
わたしたちはごく自然に「身内びいき」
をすることが明らかにされました。
有名な実験では
小学校教師ジェーン・エリオットが行った
「青い目/茶色い目」実験があります。
その実験では
クラスの小学生を目の色でグループ分けすることで
簡単に「差別」をつくりだせることを示しました。
社会心理学者のヘンリ・タジフェルが
抽象画ではパウル・クレーが好きか
ワシリー・カンディンスキーが好きかで
グループ分けしたところ
このなんの意味もない「最小条件集団」でも
被験者は自分と同じグループに多くの報酬を分け与えました。
さらにコイン投げの裏か表かでグループを決めたところ
やはり「身内びいき」が観察されました。
わたしたちはどんな理由でも
グループ分けされたとたんに
たちまち「内集団」を作り出し
そのメンバー(俺たち)に対して
「外集団」(奴ら)よりずっと親切に
振る舞うようです。
共同体のあたたかさは排除から生まれる
内集団が成立するには
原理的に
外集団が存在しなければなりません。
家族や地域、学校や会社、
国家や民族などの共同体からもたらされる
安心感やあたたかさは共同体のメンバー
でない者を排除することから生じます。
ヒトは進化の過程で暴力を抑制し
温和になっていきました。
一方チンパンジーは知り合いだけの
数十頭の群れで暮らし
知らない相手を攻撃します。
これは群れをつくる動物に共通の特徴で
スターバックスで他人と隣り合わせになっても
殺し合いにならないのは自然界では
とても特殊なことなのです。
残念ですが…
現代の進化論では
ヒトが内集団に対してやさしくなることと
外集団に対して残酷になることは
同じコインの裏表だと考えます。
外集団との抗争に敗れて
皆殺しにされないためには
内集団の結束を固めなくてはならない。
仲間との絆は
仲間でない者たちを排除し
限りある資源を確保するために進化しました。
人類の歴史のなかで内集団の規模は拡大し
近代以降は基本単位が国家になりました。
だが残念なことに
内集団が外集団を必要とする以上
「人類という家族」になることはないのです。
ヤクザの抗争から宗教戦争、戦国時代の合戦まで、
殺し合いがもっとも残酷になるのは
遠く離れた集団同士ではなく
近親憎悪です。
日常的に接触のない相手は脅威にはならず
同盟や交易をした方がお互いに
メリットがあります。
今このときにも
人類は進化の呪縛にとらわれています。
だからこそ
いつになっても同じ愚行を
繰り返すのかもしれませんね。
P.S.
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